ランディングページの反響を最大化する100のチェックリスト

マーケティング&ビジネス戦略
マーケティング&ビジネス戦略

ランディングページ(LP)は業種や業界、商材の種類により構成のパターンがいくつかあります。

本チェックリストでは、主に来店型ビジネスを対象に、多くのランディングページに共通する項目をチェックリスト化しています。

そのため、状況により当てはまらない項目もありますが、その場合も、ひとつの視点としてご活用いただければ幸いです。

<本記事でわかること>

  • ランディングページ制作で成果をあげるためのチェックポイントがわかります
  • 主要なパートごとに気をつけるポイントがわかります
  • 全体の設計や公開前に気をつけるポイントがわかります

<以下を前提にしています。>

  • BtoCビジネス向け(一般消費者向け商材を扱う企業向け)
  • 来店型または訪問型のビジネス
  • 問合せや予約を獲得するタイプのランディングページ
  • 本チェックリストは効果を保証するものではありません

LP全体設計のチェック項目

ランディングページの目的はただ一つ、「ユーザーにとって欲しい行動を導く」こと。あれもこれもと詰め込んで、結果的に言いたいことが伝わらないランディングページにならないよう、全体を設計することが重要です。

ターゲットは明確になっているか?

▶︎ ターゲットが設定されていないとLPの表現にまとまりがなくなり、誰にも刺さりにくくなる。こんな人もあんな人もとターゲットとなるユーザーを広げすぎないようにしなければならない。

広告設計は先にしてあるか?

▶︎ LPは広告ありき。「LP制作→広告設計」の順番ではLPの内容に広告が依存し、刺さりにくい表現になりがち。LPを先に作るのではなく、広告の設計をしてから、その広告で成果が最大化されるLPを作ることが大事。

ランディングページの目的は可能な限り一つに絞り、どのような行動をして欲しいか明確になっているか?

▶︎「 資料請求」に「予約」に「問合せ」にと、あれもこれもと詰め込み過ぎると逆効果。複数のアクションをLPに入れることは問題ないが、あれもこれも目立たせようとするのはNG。ターゲットユーザーに求めるアクションを絞り、そのアクションが最も目立つようにLPを設計する。複数の目的がある場合はLPを分けるのがベスト。

ボタン以外の要素に「ボタンっぽさ」が入っていないか?

▶︎ ユーザーにとって欲しいアクション(=CTA)以外の要素にボタンらしいデザインを配置しない。前述の通り、あれもこれもと目立たせたいLPに多い失敗例。

ユーザーの欲しい情報がページ上部に集約されているか?

▶︎ 特典などのオファーはフォーム前に置きがちだが、離脱する前にできる限り早めに内容を見せることが重要。ページ下部に特典を置いてしまうと、そこまでたどり着くまでに離脱されやすい。

テキスト部分は画像ではなくテキストデータが入っているか?

▶︎ リスティング広告などを用いる場合、広告品質に関わるのでできる限りテキストデータを入れる。LP内に広告キーワードとマッチしたテキストが入っているほうがリスティング広告が表示されやすかったり、クリック単価が抑えられたりする。そのため、文字情報は画像にせず、できる限りテキストデータを入れる。

無駄に色やデザインの要素、フォントのバリエーションを入れていないか?

▶︎ できる限り色やデザインの要素、フォントは統一する。特にフォントのサイズや文字寄せの規則はバラけがちなので一定のルールを。ルールのあるデザインは情報がスッと入ってくる。

アニメーションなどの余計な演出をつけて、コンテンツに没入する邪魔をしていないか?

▶︎ 意味のないアニメーションや演出は逆効果であることが多い。無理にアニメーションを入れるとページの表示速度が遅くなり、離脱率を高めてしまう可能性がある。

ページ全体が長い場合、冒頭にアンカーリンクや目次などはあるか?

▶︎ ページが長い場合、ユーザーが知りたい情報にたどり着く前に飽きてしまい離脱する可能性がある。わかりやすく目次や誘導のバナーを設置してあげると効果的。

ページが表示されるまでのスピードは遅くないか?

▶︎ ページの表示速度が1秒から3秒に遅くなるだけで直帰率は30%以上も上がってしまう。5秒だと90%以上も上がる。LPはデザインを派手にしがちでデータが重たくなりやすいので気をつける。

スマートフォンサイトのボタンやメニューの幅や余白は適切か?

▶︎ レスポンシブサイトやスマホサイトでのボタンやメニューの幅が狭く、指でのタップが煩わしくないよう注意。

メニューやアンカーリンクを設置している場合、スマートフォンでわかりやすく表示されているか?

▶︎ 特にメニューに「ハンバーガーメニュー=3本線のメニュー」を用いている際、わかりやすく「メニュー」と表示するほうが良い場合もある。デザインにこだわるあまり、一目で何のボタンか分からないものになってしまうケースもあるので注意。

CTAのチェック項目

CTAとは

CTAとはCall To Action(コールトゥアクション)の略で、「行動喚起」と訳される。WEBサイトの訪問者を具体的な行動に誘導すること。もしくは具体的な行動を喚起するためにWEBサイトに設置されたイメージやテキストのこと。多くはボタンやリンクの形がとられる。

ファーストビューもしくはできる限りページの上部にCTAまたはフォームを設置しているか?

▶︎ ページが表示されたあとすぐにユーザーにとって欲しい行動を明示する。そうすることでこのページは何をするためのページかを一瞬で分かってもらうことができる。LPが長くなる傾向があるため、何個もCTAを置きがちだが、いくらCTAを置こうが、1つ目または2つ目のCTRでコンバージョンが多い傾向にある。

CTAは他の要素とあきらかに区別されているか?

▶︎ ボタンの形やデザイン、色は他の要素と完全に区別する。囲みのデザインが多くボタンらしいデザインが複数ある場合はCTAが埋もれてしまって目につかない。

CTAを後押しするマイクロコピーは設置しているか?

▶︎ CTAボタンの付近に「まずは1分カンタン登録!」など、ユーザーの行動を後押しする文言を入れるだけで確率が高くなる。

CTAの表現は具体的か?

▶︎「今すぐクリック」のような文言でCTAボタンが設置されているケースもあるが、「無料でダウンロードする」などできる限り具体的に行動として表現するほうが確率は高い。

CTAにはクリック率を高める情報は入っているか?

▶︎ そのアクションにかかる費用(無料で〇〇)、期間限定、お得情報、限定オファーなどを入れたい。ただ、あまりごちゃごちゃと記載しない。

重要なCTAとそれ以外のCTAの要素をはっきり区別しているか?

▶︎「予約」と「資料DL」は色を分け、重要なほうだけ色をつける。または重要なCTA以外はテキストリンクにする。

CTAにはオンラインに限らず重要なアクションがあるか?

▶︎ 実店舗型ビジネスの場合は電話番号なども設置するのがベスト。

コンテンツ後のCTAは自然な流れが考慮されているか?

▶︎ たとえば共感パートの後のCTAは「悩みを解消する」など文脈で表現を変える

ファーストビューのチェック項目

ファーストビューのポイント

そのページを読むかどうか8秒で決めると言われている。ファーストビューでは短時間で「自分の役に立つ内容だ!」と思ってもらうことが最優先の目的。ユーザーにとってのメリットや、取って欲しい行動を明確に示すことが重要。

ファーストビューで企業やサービス、製品を端的に表現するキャッチコピーが真っ先に目に入るか?

▶︎ できるだけシンプルにまとめ、大きい文字で表現する。複雑なデザインやイメージに文字を被せると可読性が低くなるのでできれば避ける。

ファーストビューのキャッチコピーは画面サイズが変わっても素直に読めるか?

▶︎ 閲覧するデバイスにより、画面のサイズが変わるのでキャッチコピーや読ませたい文章がきちんと読める状態かチェックする。たとえばPCでは読めるが、スマホでは段落ちして読みづらいことが多々あるので注意。

ファーストビューのキャッチコピーと広告訴求にずれはないか?

▶︎ 広告訴求との違いがあると離脱率が高くなる。たとえばリスティング広告で「お得」とアピールしておいて、LPを訪れると「簡単スピーディー」のようなキャッチコピーで表現されているようなケースがある。「お得」に惹かれて広告をクリックしたユーザーからすると裏切られたような気持ちになる。LPデザインありきで、後から広告を考えるとズレが生じやすい。

ファーストビューもしくはできる限りページの上部にCTAまたはフォームを設置しているか?

▶︎ ページが表示されたあと、すぐにとって欲しい行動を明示する。1つ目または2つ目のCTRでコンバージョンが多い傾向にある。

ファーストビューのメインビジュアルはできるだけ記憶に残るような特徴的なものか?

▶︎ 奇をてらう必要はないが、あたりさわりのないデザインや競合と同じようなビジュアルでは刺さりにくい。

ローディングやアニメーションなどでユーザーを待たせていないか?

▶︎ ユーザーの注意が続く8秒を無駄にしない。LPの内容が表示されるまでに時間がかかればかかるほど離脱率は高くなる。

ファーストビューだけである程度、内容が完結しているか?

▶︎ LPの内容やパターンにもよるが、見込みの高いユーザーがすぐにアクションを取れるよう、キャッチコピー・特典・CTAはファースビューに収める。LPの内容をほとんど読まずにアクションを起こすユーザーも一定数存在する。

□ファーストビューに多くのユーザーが直接必要としないPRやバナーを置いていないか?

▶︎ わざわざLPにニュースや更新情報などを上部に設置しているケースは意外と多い。直接コンバージョンに貢献しない情報はLPに配置しない。

「受賞歴」や「No.1」表記が可能な場合、ファーストビューにおさまるように配置しているか?

▶︎ BtoCにおいてかなり有効な情報であるため、可能なら必ず掲載する。広告表現上、根拠の提示が必須なので留意する。

限定特典などのオファーがある場合、ファースビューもしくはできるだけ上部に設置してあるか?

▶︎ 1つ目または2つ目のCTRでコンバージョンが多い傾向にあるため、特典などは最低限の内容だけでも早めにみせておく。

悩み・課題 共感パートのチェック項目

悩み・課題 共感パートのポイント

ランディングページの冒頭でユーザーに「自分のことだ」と思ってもらう重要なパート。思いつきではなく、可能なら直接お客様にヒアリングするべき。最低でも現場の営業担当や接客担当からヒアリングを行い、生のお客様の声を拾うことが大切。どうしても難しい場合はQ&AサイトやSNSを活用して、悩みや課題を推測する。自分の頭の中でだけで完結しないこと。

売り手視点で都合のいい表現になっていないか?

▶︎ 商品を売ることを起点に考え始めると、企業に都合のいい表現になりがち。本当にターゲットが悩んでいることなのか客観的に確認する。

悩みや課題が、ターゲットが日常的に使用する言葉で表現されているか?

▶︎ 共感パートは「あるある」「そうそう」を引き出すものだが、ターゲットの日常的な言葉遣いと異なる場合は共感を得にくい。専門用語などは要注意。

悩みや課題が、説明調の表現で長くなっていないか?

▶︎ 意外とやりがちだが、悩みや課題が説明臭い表現では共感を得るどころか、ユーザーをしらけさせる要因になることも。

悩みや課題の内容と、その背景色やデザインに違和感はないか?

▶︎ 重たい内容の悩みを書いているのに、目立たせたくてピンクを使う、などはありがち。意図がないのであれば落ち着いた色がベスト。

悩みや課題の内容は具体的にかかれているか?

▶︎ たとえば「お肌の衰えが気になってきた…」より「お肌のシミが気になってきた…」のほうが具体的。具体的なほうが刺さる。

意味を持たない飾りだけの写真やアイコンに面積を使っていないか?

▶︎ 写真やアイコンにだけ目がいき、内容が頭に入らないのでは本末転倒。意外と多い。

商品紹介・解決策提示パートのチェック項目

商品紹介・解決策提示パートのポイント

基本的にコンテンツは「流し読み」されることを前提に、見出しを追えばなんとなく内容がわかるようにしておくこと。長文になる場合は、箇条書きにして画像にする、図解にするなどの工夫をし、できる限り短時間でも内容が伝わるようにすることがポイント。

初めて来た人、詳しくない人を優先した表現がなされているか?

▶︎ 説明はできるだけ丁寧に、言葉遣いは平易に、シンプルに短くまとめる

業界特有の専門用語は使われていないか?使わざるを得ない場合、簡潔に説明しているか?

▶︎ 詳しくない人も理解できるような言葉が使われているか。そうでない場合は「たとえ」などを使って簡潔に説明できないか検討する。

営業現場・商談時のトークと整合性が取れている内容か?

▶︎ ランディングページの内容と営業トークの内容が異なる場合、不信感を招く。現場でお客様と対峙するメンバーに意見をもらうことが重要。

各コンテンツの見出しは20文字程度、多くても40文字未満にまとめているか?

▶︎ サラッと読み流すユーザーもを多い。流し読みでも見出しを追うだけで内容がわかるように、見出しは簡潔にわかりやすく表現する。

各コンテンツの見出しに導かれる本文は100〜200文字程度の簡潔な文章としているか?

▶︎ 一生懸命ライティングしても、本文が長すぎると読むハードルが高くなる。可能な限り短くまとめる。長くなる場合は見出しを分けて2つの文章にする。

各コンテンツの見出しは「なぜ得するのか」「どう得するのか」などをユーザー視点で端的に書いてあるか?

▶︎ 一度書いた見出しはもう一度見直し、ユーザー視点に変換すること。

各コンテンツの見出しは本文の「すべり台」とし、興味を持たせることを書いているか?

▶︎ 各見出しは本文の結論やまとめを書き、本文を読ませる仕掛けをしておく。

図などを適度に配置し、見出しと一緒に流し読みでも理解できるようにしているか?

▶︎ 見込み度が低いユーザーは「画像7:テキスト3」くらいの感覚でLPを読む。

「ソリューション」「価値提案」などの中身がない抽象語を使っていないか?

▶︎ 抽象的な言葉は響かないばかりか、あやふやにしている印象を与えてしまう。

コンテンツ後にCTAを置き、自然な流れをつくれているか?

▶︎ コンテンツ終了後、リード文を挟み、CTAへつなげる。

意味を持たない飾りだけの写真やアイコンに面積を使っていないか?

▶︎ アイコンにだけ目がいき、内容が頭に入らないのでは本末転倒。意外と多い。

実績・お客様の声のチェック項目

実績・お客様の声パートのポイント

とても重要なパートながら、方法を間違えるとかえって胡散臭くなり、逆効果になることも。特に、写真やイラストの使い方によっては劇的に怪しくなるものもあるので要注意。実際の商品やお店などと一緒に撮影された実際のお客様の写真が使用できればベスト。素材写真を使って胡散臭くなってしまうぐらいなら自社スタッフに出演してもらい、使用感を話してもらうほうが良い。

「実績」「お客様の声」はターゲットと関連性の低い内容になっていないか?

▶︎ ターゲットと関連性が低い「実績」や「お客様の声」はどれだけ良い内容でも邪魔になるだけ。

「実績」で「No.1」や「最大級」などの表記をする場合、根拠を示しているか?

▶︎ 根拠がない場合、そもそも広告表現としてアウト。ユーザーも信じないどころか逆効果。

「お客様の声」はテキスト情報だけではなく、お客様の写真や動画を使っているか?

▶︎ 「テキストだけ < アンケートはがきの画像 < SNSなどの口コミ < インタビュー写真 <インタビュー動画」 の順番で信用度が増す。

「お客様の声」で使用する写真はできるだけ実際のものを使っているか?

▶︎ モデル素材の写真はなんとなくわかってしまい、逆に胡散くささが出てしまうのでできる限り避ける。

「お客様の声」で使用する写真や動画は、客観的に信頼できそうか?

▶︎ お店の店員や看板、商品が一緒に写っているものがベスト。できれば写真のクオリティにもこだわりたい。

「お客様の声」は具体的な内容を掲載しているか?

▶︎ 「安くしてもらいありがとうございました!」などの文言はほとんど意味をなさない。具体的な手触り感が伝わる内容を掲載する。

「お客様の声」の文章は整形しすぎていないか?

▶︎ あまりに綺麗すぎる文章はかえって胡散臭くなるので、多少変でも意味がわかれば、できる限り原文を掲載する。

金額・料金パートのチェック項目

価格・料金パートのポイント

価格・料金は、 BtoCビジネスでは最もコンバージョンに近いコンテンツだと言えます。どれだけLPの内容が優れていたとしても、価格に関する説明が不足していたり不明瞭であれば、せっかくのチャンスを逃しかねません。また、適切に価格を表示することで、いわゆる「冷やかし客」からの問合せ対応に手を煩わせることが少なくなります。

価格はできる限りシンプルにわかりやすく掲載しているか?

▶︎ 素材写真はなんとなくわかってしまい、逆に胡散くささが出てしまうのでできる限り避ける。

価格を掲載できない場合も、価格に関するコンテンツを用意しているか?

▶︎ ターゲットの悩みと関連性が低い「お客様の声」はどれだけ良い内容でも邪魔になるだけ。

価格を掲載できない場合も、価格帯や相場などを掲載しているか?

▶︎ 最低限、これらの情報がないとコンバージョン率は低下する。

複数のプランやオプションがある場合、表やグラフを用いているか?

▶︎ 複数プランがある場合は、テキストに頼らず価格表やグラフを用いて説明する。

複数のプランやオプションがある場合、組み合わせ例を数件記載しているか?

▶︎ 最も選ばれているプランや、選択されているオプションの組み合わせで2〜3パターン記載する。

複数のプランやオプションがある場合、一番売りたい(売れる)プランを目立たせているか?

 ▶︎ 戦略商品や利益率の高い商品などは「おすすめプラン」として目立たせる。

価格の説明は、専門用語を使わず、できるだけ分かりやすく説明しているか?

▶︎ 特にか価格説明で難解な専門用語を使ってしまうと「煙に巻く」イメージを与えかねない。

オーダーメイド型で価格体系が曖昧な場合でも、価格例やシミュレーションなどで金額の目安を伝えているか?

▶︎ オーダーメイド型・見積もり型のビジネスであっても、「この場合はこれくらい」と価格感を示しておきたい。

価格に関するよくある質問と回答を用意してあるか?

▶︎ 価格に関する疑問点の解消はコンバージョン率を大きく左右する要素なので、近くにFAQを配置する。

価格に関するよくある質問への回答を曖昧にしていないか?

▶︎ 決済手段や支払い時期、頭金や掲載している料金以外にかかる費用がかかるケースなど、できるだけシンプルかつ丁寧に回答する。

価格を見て意思決定したユーザーを想定し、直近にCTA(お問合せや見積もり依頼)を置いているか?

▶︎ 価格はコンバージョンに近い性質を持つ情報なので、直近に必ずCTAを配置する。

「フロー・流れパート」のチェック項目

フロー・流れパートのポイント

デジタル上でのユーザーは少し億劫に感じたり、不安に感じたりするだけで、具体的な行動に移すことをためらいがち。ユーザーがアクションをとりやすいよう、この先にどんな流れで購入すればいいのか?購入してからどのようにサービスを利用できるのか?を明瞭かつ簡単に示すことで、背中を押してあげましょう。

工程やステップがすぐにわかるよう図を用いているか?

▶︎ 短いフローであってもフローチャートなどを用いて視覚的に表現するのがベスト。

工程やステップは多すぎないか?

▶︎ あまりにも多いステップだと難しそうに見えてしまうため、可能であれば3つ、多くても5つ程度に収める。

工程やステップの名称は平易な言葉を使っているか?

▶︎ 「契約締結」など固すぎる表現は「ご契約」などの言葉へ変換する。

「誰が」「何をするか」明確になっているか?

▶︎ 「当社から連絡します」「お客様から資料をご提示」など、主語と述語を明確にしておく。

各工程やステップがどれくらいの時間や日数を要するのか明示してあるか?

▶︎ 「入力は1分ほどで終わります」「24時間以内にご返信いたします」「2営業日以内に資料を送付」など時間・期間を明示する。

「よくある質問」のチェック項目

よくある質問パートのポイント

ユーザーの疑問を解消し、コンバージョン率を高める大事な要素。明瞭かるシンプルに回答することが大切。また、自ら伝えると少しいやらしくなることも、「質問への回答」という形にすればスムーズにPRできることも。このように、戦略的に「よくある質問」を使うこともある。

アコーディオンメニューにしている場合、1つめの質問は開いた状態にしてあるか?

▶︎ すべての質問項目が閉じられた状態では、情報が収納されていることに気がつかないユーザーもいるので注意。

質問項目はターゲットユーザーと関連性の低い内容になっていないか?

▶︎ ターゲットの悩みと関連性が低い内容はプラスにならないので掲載しない。

質問項目はターゲットが日常的に使用する言葉で表現されているか?

▶︎ 特に質問の内容で専門用語を使うと頭に入らないこともあり、ターゲットの日常的な言葉遣いと異なる場合は逆効果になりかねない。

回答を曖昧にしていないか?

▶︎ できるだけ明確に回答する。回答を曖昧にしたり、回答になっていないのでは意味がない。そうするぐらいなら、質問項目から削除する。

回答は、前置きから始まらず、端的な回答から始めているか?

▶︎ 回答に条件がある場合なども、まずは一言で端的に「はい、可能です。」などと回答してから、「ただし…」と付け加える。

回答は、前向きな印象を与えているか?

▶︎ 「NG回答」「できない回答」であっても、「こういう条件ならできる」「このパターンならできる」を提示する。

無理に言葉だけで説明をしようとしていないか?

▶︎ 意外と多いのが図解にすれば一瞬で理解できるのに、何行も使って回答しているパターン。

フォームのチェック項目

フォームの注意点

問合せや予約フォームは、オンライン上で企業とユーザーをの最重要接点。企業としては一つでも多くの情報を取得したいという意図があるが、現代のユーザー何よりも面倒くさいことを嫌がる。業種や商材、目的にもよるが、できる限り項目を絞ったフォームにすることがオススメ。

確認画面など無駄なステップを設けていないか?

▶︎ できる限り1ステップで完結させる。ステップが増えるごとに離脱率は上がる

氏名の「ふりがな入力」をさせていないか?

▶︎ 特にカタカナ入力はスマホでは手間。できる限り避ける。

選択肢が少ないのにプルダウンメニューで選ばせていないか?

▶︎ 選択肢が少ない場合はラジオボタンを縦に並べたほうが手間がかからない

半角や全角、ハイフンなど入力方法を指定していないか?

▶︎ スマホでの半角入力やハイフンの入力は手間がかかる

余計なリンクやバナーを設置していないか?

▶︎ フォーム送信に関係のないリンクが増えるたびに離脱率は上がる

フォームを入力・送信することのメリットや不安解消の要素を明示しているか?

▶︎ 「非公開物件を公開」「強引な営業電話は致しません」など

フォームの近くに電話番号は表示されてあるか?

▶︎ 急いでいる・面倒くさがりなユーザー向けに電話番号を表示させておく

フォーム送信後の自動回答の内容は機械的で定型的な文面になっていないか?

▶︎ できる限り「人のあたたかみ」を感じる文面にする

できるだけ「選択形式」にしているか?

▶︎ 可能な限り「選択形式」の回答にしてあげるのがベスト。自由記入欄は記入例を近くに記載しておくとわかりやすい。

「任意項目」が多すぎないか?

▶︎ 「任意項目」は設定されていても入力率が低いので、いっそのこと削除するか「必須項目」にする。

「問合せをもらうこと」が目的なのに、余計な情報を取ろうと欲張っていないか?

▶︎ たとえば住所の入力は最もハードルが高い情報のひとつ。問合せ段階で必須ではないなら住所の入力はさせない。

公開前のチェック項目

公開前に必ずチェックすること

デザインやコーディングが終わり、すぐに公開!としたくなるのはわかります。「WEBサイトは修正がきくから」と軽く思われる側面もありますが、WEBサイトに訪問したユーザーに一度悪い印象を与えてしまうと二度目の訪問はありません。公開前にランディングページに問題がないか最終確認しましょう。

解析タグや広告タグは実装されているか?

▶︎ アクセス解析タグ、コンバージョンタグ、リマーケティングタグ、ウェブマスターツール(Google Search Consoleなど)他。

コンバージョンは正しく測定できているか?

▶︎ 各種コンバージョンが正常にカウントされるかテストを必ず行う。

問合せフォームしっかり機能しているか?

▶︎ 正しく送信できるか、メールの受信ができているか、迷惑メールにいっていないかなど。転送設定が必要な場合はそちらも確認。

誤字脱字はないか?

▶︎ たったひとつの誤字脱字で全体のクオリティが疑われることもあるので注意。機種依存文字などもチェックする。

意図的ではない表記揺れはないか?

▶︎ 例)「WEB・web・ウェブ」などの表記揺れ、「10月1日・10/1・10月1日」などの全角・半角表記。

電話番号は合っているか?

▶︎ 特にスマートフォンの場合で、電話アイコンのみにしている場合は番号が合っているか要確認。

リンク先に間違いはないか?

▶︎ アンカーリンク、CTA、外部リンクなどを再度見直しておく。SNSと連携している場合は正しく動作しているかも確認。

表示されている画像は正しいか?

▶︎ 画像の間違えやリンク切れなどを起こしていないか要チェック。ダミー画像がそのままにされているケースもあるので注意。

OSやブラウザ、デバイスごとに正しく表示されているか?

▶︎ WindowsやMacなどのOS、Google ChromeやSafari、Edge、Firefoxなどのブラウザ、PCやスマホなどあらゆるケースを確認する。

外部リンク先でお問い合わせや申し込みを受ける場合、リンク先は正しいか?

▶︎ フランチャイズやメーカーなどのWEBサイトに自社の専用ページがある場合、リンク先を間違えない。

外部リンク先でお問い合わせや申し込みを受ける場合、リンク先のフォームは正しく機能しているか?

▶︎フランチャイズやメーカーなどのWEBサイトに自社の専用ページがある場合、フォームのテスト送信を許可してもらい、確認する。

広告のリンク先の設定で正しく該当のランディングページが指定されているか?

▶︎ 複数の広告を扱う場合は特に注意。広告のリンク先が間違えていては、どれだけ労力をかけたLPでも意味がない。

まとめ

ランディングページは奥が深く、1度つくれば終わりというものではありません。「成果が出ない」または「成果が出なくなった」という場合は基本に戻るためにも本チェックリストをご活用ください。