こんにちは。イチナナマーケティングのhiro-yanです。
今の時代においても販売促進に欠かせないチラシですが、「A4」や「B4」などさまざまなサイズがあります。本記事ではそれぞれのサイズがどのような用途に向いているか、代表的なチラシサイズとともにご紹介します。
チラシの規格は2種類
A版サイズ
A版はA0〜A10まで存在し、現在の国際規格サイズで、最も一般的に流通している用紙サイズです。
会議資料などはA4もしくはA3が用いられることが圧倒的に多く、これらは最も馴染みのある紙サイズと言えるでしょう。また、ワードやパワーポイントなどを開いた際の初期サイズも、特別な設定をしていない限りはA4ですね。(最近のパワーポイントは横長がデフォルトですが…)
B版サイズ
B版も同じくB0〜B10まで存在します。美濃紙をルーツとした日本独自の用紙サイズで、国際的には用いられていません。
新聞折込チラシは多くがB4かB3サイズですし、新聞自体がB3サイズで印刷されていることがほとんどなので、馴染みのある方が多いでしょう。また、学校のテスト用紙で使われたりしているため、日本においては結構頻繁に目にする機会があります。
用途別おすすめチラシサイズ
新聞折込チラシ:B4かA4がおすすめ!
新聞折込チラシには様々なサイズのチラシを折り込むことができます。
そのため、A版でもB版でも折り込み可能ですが、最も一般的なサイズはB4サイズで、新聞折込チラシの8〜9割がB4サイズです。次いで多いサイズが、B3・A4あたりです。
これは新聞自体のサイズが1ページB3で作成されていることに起因しています。各家庭の郵便受けに投函される際には新聞は2つ折りされるため、B3の半分のサイズ=B4サイズでチラシを作成すると、新聞のサイズ内で最大限にアピールすることが可能です。(新聞のサイズより大きい用紙サイズは折加工をしなければ折り込めません)
新聞折込チラシのサイズは下記の理由から基本的に「B4」か「A4」をおすすめします。
- デザイン・印刷・折込にかかる費用
- 掲載できる情報量とのバランス
1点目の費用について、新聞折込チラシを配布する場合「デザイン」「印刷」「折込」の3つの費用がかかります。これら3つの項目は紙サイズで異なり、サイズが大きくなるほど高額になります。とは言え、紙サイズが小さくなると掲載できる情報量が少なくなってしまう上に、他のチラシに埋もれやすくなってしまいます。
また、下記の料金例のように、折込にかかる費用はサイズが小さくなったからと言って大きくコストカットできるような料金体系ではなく、むしろ小さすぎても高くなる傾向があります。
そこで2点目の掲載できる情報量とのバランスが関係してきます。たとえば、上記の料金例では「A4/B4」と「A3/B3」では1.5倍の価格差があるものの、「A4/B4」と「A5/B5」では同じ、もしくは約1.1倍程度とそこまで折込価格は変わりません。
しかし、「A4/B4」と「A5/B5」ではサイズが2倍も異なります。つまり、「A4/B4」から「A5/B5」にサイズダウンしても折込価格は10%程度しか安くならないにも関わらず、情報量は50%も少なくなってしまいます。
「A4/B4」から「A5/B5」にサイズダウンしても…
- 折込価格:10%程度のコストカット
- 掲載できる情報量(サイズ):50%ダウン
そのため、最も情報量と価格のバランスが取れている「A4/B4」サイズがおすすめと言えます。
では「A4」か「B4」、どちらが良いのでしょうか?
A4サイズのメリットはその汎用性の高さにあります。あらゆるシーンで使用されているA4サイズは、新聞折込以外にもチラシを利用したいという際に便利なサイズです。たとえば、新聞折込としての用途以外にも、お店で手配りしたり、営業担当者が商談で使用したりと複数のシーンを想定している場合はA4がおすすめです。特に営業ツールとして利用する場合、他の資料がA4で作られていることも多いため、同じA4サイズで作成すれば嵩張らずに持ち運びが可能です。後述しますが、ポスティングでの配布を考えているという場合でも、A4サイズであればわざわざ折加工を施す必要がないため、余計な手間やコストを削減することが可能です。
一方で、A4サイズのデメリットは他のチラシに埋もれてしまうことがあげられます。前述のように新聞折込チラシの多くはB4サイズで、A4サイズよりも一回り大きなものです。その中で小さなA4チラシが入っていると、B4チラシに紛れて見つけてもらいにくくなってしまう可能性があります。特に週末などは、地域によっては何十枚ものチラシが折り込まれることもあるため、A4チラシが紛れてしまうことも多くあります。(チラシどうしが静電気などでくっついてしまうことも多々あります)
B4サイズのメリットは、当然ですがA4よりも多くの情報を掲載できる点です。一見しても大きさの違いがわかるように、B4はA4の約1.5倍の大きさがあります。それが両面ともなると、かなり情報量に違いが出てきます。情報量の他にも、扱える面積が大きい分、デザインの自由度も高くなります。そのことで、他社との差別化を図ることもできるため、しっかりと面積を確保したい場合はB4がおすすめです。
一方で、B4のデメリットには汎用性が低いことがあげられます。B4サイズは日常的に取り扱うサイズではないため、たとえばカバンに入れて持ち歩きたい場合はどうしても折らなければいけません。新聞折込以外の用途でも使用を検討している場合は気をつけましょう。
また、1万枚以下など印刷枚数が少ない場合はB4よりもA4のほうが印刷価格が安い傾向にあります。「何万枚も印刷しない」という場合はデザイン・印刷も合わせてトータルコストが安くなるのはA4です。一方で、印刷工場にもよりますが、印刷枚数が多くなる場合はB4のほうが1枚あたりの単価は安い傾向があります。見積りを各サイズで出してもらい、比較してみてください。
Point新聞折込だけに使うならB4がおすすめ!その他の用途も検討しているならA4がおすすめ!
印刷枚数によっては1枚あたりの単価が安いサイズが変わるため、見積りをしましょう!
ポスティングチラシ:A4以下がおすすめ!
ポスティングで用いられる用紙はA4サイズが最も多いですが、A5・B5サイズも多く見受けられます。実際、A4以下のサイズがポスティングにはおすすめです。
これは下記の3つの要因が影響しています。
- 各家庭の郵便受けのサイズ
- ポスティングを依頼する価格
- 他のチラシと紛れにくい
まず1点目ですが、各家庭の郵便受けのサイズに入れる際、A4サイズだと多くの場合2つ折にしなければいけません。一方でA5・B5サイズであればそのまま折らずに投函することができます。折らずに投函できれば、チラシの情報をパッと見で確認できるため、内容を見られずに捨てられるリスクを抑えることが可能です。
次に依頼する価格の問題ですが、ポスティングの価格は大きく分けると「配布エリア」と「紙のサイズ」で価格が決定しています。配布エリアは平坦で家が密集しているエリアほど低価格で、高低差があり1軒1軒の家が離れているエリアほど高価格です。また、紙のサイズが大きいほど高価格になる上、B4よりも大きなサイズになる場合は2つ折りにしなければ配布することができないため、折加工をする価格も上乗せされることがあります。(または、折加工をしたチラシでないと受け付けてもらえない)
最後に、新聞折込と比較すると、他のチラシと紛れにくいという点があげられます。新聞折込の場合、たとえばB4サイズのチラシの間にA4チラシが折り込まれた場合、B4サイズのチラシに埋もれてしまうことがあります。そのため、B4より小さなサイズでの新聞折込は多少のリスクがあります。一方でポスティングであれば、同時に何十枚ものチラシが投函されることはほぼありませんので、その心配もありません。
これらの理由から、ポスティングチラシはA4・A5・B5サイズが多く使われています。最終的なサイズについては、掲載内容の量によって決めれば問題ありません。
Pointポスティングチラシ:「A4」「A5」「B5」の中から掲載内容によってサイズを決めましょう!
営業ツール・手配りチラシ:A4がおすすめ!
商談や営業時の説明資料としてチラシを用いる際は断然A4をおすすめします。
会社によって異なる場合もありますが、商談時に使う資料はそのほとんどがA4で作られていますし、資料を入れるファイルやパンフレット、会社案内もA4で作成されていることがほとんどです。そんな中でサイズの異なる資料が紛れていると、持ち運びが面倒です。平均的なビジネスバッグではA3やB4が折らずに入る設計になっていませんので、折り畳まなければいけません。しかし、何十枚も持ち運ぼうとすれば折り畳むのも難しいですし、非常に嵩張ってしまいます。資料をまとめて整理しておくことが難しくなりますので、基本的にはA4サイズで作成するのが好ましいと言えます。また、お客さま側から見ても、資料のサイズは統一されているほうが持ち運びやすいでしょう。
Point営業ツールとして用いる場合は、持ち運びや資料整理の観点から、原則「A4」でチラシを作成しましょう!
まとめ
チラシのサイズは費用や情報量とのバランス、使い道による適正などを検討した上で決めることが大切です。今回は3つの用途でおすすめのチラシサイズをご紹介しました。
- 新聞折込チラシ:「B4」か「A4」がおすすめ!
- ポスティングチラシ:「A4以下」がおすすめ!
- 営業ツール・手配りチラシ」「A4」がおすすめ!