こんにちは。イチナナマーケティングのhiro-yanです。
集客手法の中では古くからありつつも、今の時代においても積極的に活用されているチラシ。多くの場合、チラシ制作は外注することになると思いますが、初めてチラシ制作を外部に依頼する場合、どれくらい期間が必要かわからないこともあると思います。本記事ではチラシ制作にどれくらい時間がかかるのかについて解説します。
チラシ制作のスケジュール・期間
結論から申し上げると、チラシのデザインが完成してから配布に至るまで、おおよそ1〜1.5ヶ月程度の期間がかかります。チラシのサイズや内容、外注する場合は制作会社の対応などによって異なるものの、特殊な場合を除いて長くても1ヶ月半もあれば、チラシの制作から印刷、配布までを完了することができるでしょう。
チラシの制作は主に「デザイン制作」「印刷」「配布」の3つのフェーズに分かれており、それぞれのフェーズで関わる業者が異なることが一般的です。これら3つのフェーズについて、それぞれどのような流れがあり、どれくらい時間がかかるのかを解説します。
デザインに要する期間
チラシ制作において最も期間を要するのがデザインの制作です。制作するチラシのサイズや内容によって制作期間は異なりますが、平均的なデザイン制作の期間はB4サイズで2〜4週間ほどです。
おおまかに、デザイン制作の流れは以下のようなものです。
- 初回打合せ
- チラシの構成・レイアウトの作成
- デザイン初稿(初回打合せから1〜2週間程度)
- 修正指示→修正デザインの確認(修正内容にもよるが約1〜2週間程度)
- 校了→文字校正(内容にもよるが1〜2日程度)
初回打合せではチラシの内容や取り扱う商品・サービスについて、デザイナーとすり合わせを行います。内容にもよりますが1〜2時間程度の打合せである程度の骨子を固めることが多いでしょう。
その後、デザイナー側でチラシの骨組みとなる構成やレイアウトを考案します。チラシの構成やレイアウトは依頼側が準備することもありますが、基本的にはデザイナーの仕事です。状況によっては、この構成やレイアウトの段階で依頼側に確認をとる場合もあります。
構成やレイアウトに問題がない場合、それらを基にイラストレーターなどのソフト用いてデザインをします。初回の打合せから1〜2週間程度で「初稿」と呼ばれる初回デザイン案を依頼側へ提出します。デザイナーの経験やスキルが高い場合は、抽象的な依頼であったり、ある程度丸投げの依頼であっても形にしてくれます。
初回デザイン案では完成形ではなく、70〜80%程度の完成度で提案し、チラシデザインの方向性に間違いがないかを確認することが多いでしょう。100%完成形で提案する場合もありますが、依頼側のイメージと大きく異なってしまった場合には手戻りが発生し、スケジュールを大幅に後ろ倒ししなければなりません。
それを防ぐために、ある程度完成形がイメージできるような仕上がり具合で初稿を提出します。なお、初稿が提出されるまでの期間は、制作会社の規模やデザイナーのスケジュールにより異なります。
その後、依頼主側から初稿のチェックが入り、方向性に間違いがない場合は細かな部分を2回目の打合せで詰めていきます。修正箇所があれば同じタイミングで指示を出します。修正指示から次のデザインがあがるまでの期間は修正内容により異なりますが、おおよそ1週間程度が相場です。
また、大幅な変更が必要になる場合はある程度の日数が必要です。なお、この修正作業のことを「校正(こうせい)」と表現します。
制作会社は複数の案件を同時進行しています。そのため「今日修正を伝えて、今日デザインがあがってくる」というような動きは非常に困難です。急ぎの案件の場合は事前にその旨を伝えて、スケジュールに融通を利かせてもらえるよう依頼しましょう。
何度か修正作業を繰り返し、チラシのデザインや内容に問題がない場合は、デザイナーに「校了(こうりょう)」の旨を伝えましょう。「校了」とは校了とは「校正終了」の略で、「これ以上修正作業はないので、印刷工程に進んでもらって構わない」という意味になります。
ここまで、平均的なチラシ制作の場合は1ヶ月前後となります。チラシ制作から校了までの期間は余裕を持って1ヶ月強の期間を想定したほうが良いでしょう。
印刷に要する期間
チラシを印刷する枚数により異なりますが、印刷自体にはそれほど時間はかかりません。たとえ、10万部のチラシを印刷する場合でも1〜2日間あれば仕上がります。ただ、いきなり印刷会社に発注しても対応できないため、あらかじめ印刷会社のスケジュールを押さえておく必要があるので注意しましょう。
また、近年台頭しているインターネット印刷の会社に印刷を依頼する場合は、もっと余裕を持ったスケジュールにすることが好ましいでしょう。なぜなら、仕上がりまでの日数に余裕があればあるほど費用が安くなる仕組みになっているからです。
なお、100部や1,000部程度の印刷枚数であればインターネット印刷のほうが安くなる傾向がありますが、折込チラシのように1万部を超えるような部数を印刷する場合は、印刷会社のほうが1枚あたりの単価が安くなる傾向があります。
チラシを印刷するまでの流れとしては、まずチラシデザインの校了後、印刷用のデータを作成します。多くの場合、「印刷用のデータ」と「確認用のPDFデータ」を印刷会社に送ります。この作業のことを「入稿(にゅうこう)」と呼びます。
入稿後、印刷会社によるデータのチェックが入り、問題がなければ印刷工程に入ります。前述の通り、チラシの印刷自体は1〜2日程度で行われます。
印刷終了後、2つ折り加工や断裁などの加工が必要であれば、加工工程に入ります。加工が必要な場合は余分に1〜2日程度の納期がプラスされることが多いため、注意しましょう。なお、入稿後はデータを修正することはできないため、気をつけてください。
このような流れを辿り、チラシデータが完成してから1〜2日後(加工がある場合は2〜4日後)にチラシを必要な箇所に届ける準備が完了します。前述のように、インターネット印刷で依頼する場合は納期が長ければ長いほど安くなる傾向があるため、逆算してスケジュールを組むことをおすすめします。
配布に要する期
チラシを配布する期間については、どのような「新聞折込」や「ポスティング」など、どのような配布手段をとるのかで納期が異なります。
新聞折込を実施する場合は配布したい日の2〜3日前に折込会社へチラシを持ち込む必要があります。
たとえば土曜日に新聞折込をしたい場合、遅くとも木曜日の午前中には折込会社へチラシを持ち込んでおく必要があります。なお、新聞折込チラシの場合は、どれだけ広いエリアであろうとも、指定した折込日にすべてのチラシが遅延なく配布されます。
ポスティングを利用する場合は、さらに多くの日数が必要です。ポスティング会社によりますが1週間〜10日前にはチラシを持ち込む必要があります。
また、ポスティングの場合は配達員が1件1件の家を回りながらチラシを投函することもあり、ある程度の日数でチラシを配り切る形になります。そのため、期間が限定されている内容のチラシを配布したい場合は注意が必要です。
【まとめ】チラシ制作に要する期間
チラシ制作には「デザイン制作」「印刷」「配布」という3つのフェーズがあり、チラシのデザインが完成してから配布に至るまで、おおよそ1〜1.5ヶ月程度の期間がかかります。イメージとしては下記のような流れになります。
チラシのサイズや内容、印刷の仕様、配布方法により前後するものの、このような1〜1.5ヶ月程度を想定してスケジュールを組みましょう。
急ぎの場合は、事前にその旨を制作会社などに伝えれば対応してくれる場合もあります。ただ、チラシの成果を最大化するためには、しっかりと準備し、綿密に打合せを行うことが重要です。余裕を持って2ヶ月程度のスケジュールを押さえておくと安心です。